8月に入りました。
都市対抗ロスを少しでもなくそうという取って付けたような理由で先延ばしにしていた観戦日誌の第3弾です。
さて、都市対抗野球には「補強選手制度」という他に類を見ないシステムがあります。
ここで当然のように補強選手の単語を何度も出していたのですが肝心の説明をしていなかったのでこの機会を利用して説明したいと思います。
補強選手制度とは、地区大会(予選)を勝ち抜いて代表権を獲得したチームが、予選で敗退した同じ地区のチームから選手を最大3人*1レンタルできる制度です。
ざっくり言うと、「本戦限定のレンタル移籍」といったところでしょうか。
ライバルチームのエースを補強選手として二枚看板を作ったり、クリーンアップを補強して強力打線を作ったりと、補強選手の使いどころが本戦の結果を左右すると言ってもいいでしょう。
補強選手に選ばれたプレーヤーは補強されたチームのユニフォームを着てプレーすることになります。
なお、前年優勝チームは予選を経ていないため、補強選手を使うことはできません。
前置きが長くなりましたが、本題に入りたいと思います。
第1試合 広島市・JR西日本3x-2高知市・四国銀行
1回戦最後の試合は瀬戸内ダービーとなりました。
実力派同士のぶつかり合いとなったこの一戦、接戦となりました。
2回に四国銀行が内野ゴロの間に1点を先制。
対するJR西日本は6回に4番の田村の2点タイムリーで逆転に成功。しかし直後の7回に四国銀行が平瀬のタイムリーで同点に。
この時四国銀行の応援席では「呼び込み君」の曲が流れており、魔曲との期待が高まりました。
その後は点が入らず、延長戦・タイブレークに突入します。
タイブレークに入り、四国銀行応援席は「呼び込み君」を演奏。しかし無得点で魔曲は不発に終わるとJR西日本は四国銀行のリリーフ・佐田から土居がタイムリーを放ちサヨナラ勝ち。
瀬戸内ダービーはJR西日本に軍配が上がりました。
第2試合 東京都・東京ガス10-4鹿嶋市・日本製鉄鹿島
これより2回戦に入ります。
第2試合はこちらで勝った同士のマッチアップ。
前年覇者に対し、「往生際の悪さに自信のある」(監督談)鹿島がどう挑んでいくか。
東京ガスは先発に昨年の橋戸賞(大会MVP)、臼井を立てましたが、鹿島の3番でSUBARUから補強の森下がソロHRを放ち先制。
2回に東京ガスが1点を返すも3回までに1点ずつを重ねて1-3としました。
6回に入り、東京ガスの石川がソロHRを放つと、続く打者もヒットを重ね1アウト満塁に。6番の笹川が三振に倒れ2アウトとしますが、続く相馬の打席で代わった鹿島のピッチャー・諸見里が痛恨の暴投。同点となります。
その相馬が2点タイムリーを放ち勝ち越し。鹿島はエース大津を投入しますが一度火が付いた東京ガス打線を食い止められず、暴投と2点タイムリーで3失点。東京ガスは打者12人の猛攻で一挙7点を取るビッグイニングで試合をひっくり返しました。
9回にも相馬が2点タイムリーを放ちダメ押し。鹿島は9回に1点を返すにとどまり、東京ガスが大勝しました。
この時は試合に全く関係ない所で珍事も起こりました。
内野席後方で観戦していて飲み物が欲しくなったので遠くに見えたコカコーラの売り子を呼び、自分の席まで来てもらいました。
売り子「さっき(第1試合)もいましたよね?」
自分「へっ!?」
売り子に顔を覚えられる始末(?)
自分の顔なぞ覚えられるわけがないと思っていたのでびっくりしたのは言うまでもありません。
人の顔をなかなか覚えられないのでこういうスキルを持つ人は本当にスゴイと思いました。
スコア
東京都 010 007 002
鹿嶋市 111 000 001
第3試合 東京都・JR東日本2-0仙台市・JR東日本東北
第3試合はJR東日本同士の対戦となりました。
この2チームはどちらも初戦、大阪市の代表チームをいずれもコールド勝ちで降して*6きたという共通点があります。
試合は投手戦になるだろうと思っていましたが、やはりロースコアの展開になりました。
4回に東京都・JR東日本が2アウト満塁から北野の2点タイムリーで先制。
強打が自慢の仙台市・JR東日本東北はチャンスを作るもバント失敗併殺となり無得点。
その後も東京都・JR東日本のリリーフ、西田を攻め立てますが勝負所で三振。積極的な代打策も実らず、同門対決はJR東日本が制しました。
スコア
東京都 000 200 000
仙台市 000 000 000
投手
東京都 小谷野-西居-○西田
仙台市 ●工藤-津高-秋田*7-竹本
盛りだくさんのこの日は四国銀行、東京ガス、JR東日本東北側でそれぞれ観戦しました。
これで今年の通算成績は2勝3敗。
なんとも微妙な所です。勝ったことは勝ったので良かったのですが…
都市対抗野球観戦日誌、次回がラストです。