♪誰もが目を奪われていく
君は完璧で究極のアイドル
金輪際現れない
一番星の生まれ変わり
アイドル/YOASOBI
この曲の歌詞が本当にしっくりくる、まさに「一番星の生まれ変わり」を目の当たりにしました。
その名は度会隆輝。
横浜高校時代から頭角を現していましたが、ドラフトでは指名漏れ。そこからこれまた横浜市が本拠地である社会人野球のENEOSへと進みます。
ENEOSでも大車輪の活躍を見せ、都市対抗野球ではチームの優勝に貢献し、MVPである橋戸賞をはじめとするタイトルを総なめにしました。
ドラフトでは横浜の他、中日とロッテも指名しましたが、三浦監督がくじを引き当て、横浜入団と相成りました。
オープン戦でもハイアベレージを見せ、真価が問われる公式戦では開幕戦からプロ初ヒットが同点3ランという絶大なるインパクトを残しました。
ヒーローインタビューではルーキーには見えないほどの明るいテンションで応じておりました(もっとも、これは社会人野球の頃からそうだったのですが)
さて、前置きがかなり長くなってしまいましたが、今日は横浜スタジアムで開幕2戦目の試合を見に行きました。
過去のハマスタ開幕カードの観戦成績はこちら。
gptsuchiya.hateblo.jp
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2戦2敗、まったく勝てていません。
昨日良い形で勝っていたのでこの流れを止めてしまわないか、そんな心配が頭から離れませんでした。
横浜の先発は平良。去年、復活の兆しを見せて今年の飛躍に期待がかかります。
度会、宮﨑の好プレーもあり、初回は順調な立ち上がり。
1回裏、横浜の攻撃は度会から始まるのですが、そこで事件が起きます。
広島の先発、黒原の投球が度会の頭部付近に当たり、危険球退場。度会もその場にうずくまり、スタンドは騒然としました。一時ベンチ裏に引っ込んだもののプレーに復帰し、心配をよそに盗塁を決めていきました。その後、度会が三塁に進むと4番の新主将・牧が先制のタイムリーを放ちました。
その後も横浜打線が繋がり、2回には平良、オースティンにタイムリーが飛び出し追加点。
4回には度会が2試合連続となる2ランHRを放ち、スタンドの盛り上がりは最高潮に。このゴールデンルーキーの底知れないスター性にただ「ヤバいよ…ヤバいよ…」とつぶやくしかありませんでした。
平良も圧巻のピッチングを見せ、6回までヒットを1本も打たせませんでした。7回にヒットを許したためノーヒットノーランの大記録は潰えましたが、後続を打ち取り、8回も無失点に抑えました。投球数も少なく、マダックス(100球未満での完封勝利)の期待が高まります。
しかし広島打線も意地を見せ、平良に襲いかかります。ヒットを重ねて100球をオーバーさせると小園がタイムリーを放ち完封をも阻止します。
ここで横浜ベンチは平良を諦め、オープン戦で好調だった徳山をマウンドに送ります。徳山はこれが一軍デビューで、2アウトながらランナーが一・三塁という難しい場面となりましたが、速球とフォークが冴え、見事に三振を奪い、勝利をものにしました。
ヒーローインタビューは平良と前日に引き続き度会。死球のこともあって今回は控えめかと思いきや最早定番と化した「最高でぇーす!」を披露してくれました。続く平良は棒読みで「さいこーでーす」と言いスタンドは大ウケ。昨日の開幕投手である東と同じくトミージョン手術を経た両者がきっちり試合を作った姿は感慨深いものがありました。
その後はグラウンド開放が行われ、先ほどまで試合が行われていた雰囲気を味わいつつ、写真を撮るなどしていました。
危険球騒ぎで一時はどうなることかと思いましたが、ハマスタ開幕カードの連敗をこういう形で止めることが出来て本当に嬉しかったです。
そして、度会選手の活躍には度肝を抜かれました。これからどんな選手になっていくのか、想像がつきません。
スコア
広 000 000 001
De 130 200 00X
投手
広 ●黒原-河野-大道-塹江-益田-中﨑
De ○平良-徳山
本塁打
De 度会2号2ラン