日進月餅

暇に任せて、一日中画面に向かって、思い浮かぶ瑣末なことをつらつらと書き連ねていると、妙にばかばかしくなってくるものだ。

ヨコハマ・ベイに大和着艦

12月になりました。
プロ野球ストーブリーグに突入し、来期に向けての戦力整備が着々と進んでいます。
我らがベイスターズも例に漏れず、外国人選手(ソト選手、バリオス投手)、他球団選手(武藤投手、中川選手)を獲得してきました。
なかでもとりわけ目玉となったのは阪神からFA宣言した大和選手の獲得ではないでしょうか。
遊撃、二塁、外野をこなし、守備範囲の広い選手はセンターラインの強化にうってつけであり、この上ない補強と言えます。
自分自身もハマスタでの対阪神戦で大和が攻守にわたり活躍したのを目の当たりにしていたので、大和選手の獲得に喜んでいます。
必ずや、チームのために活躍してくれるでしょう。

さて、毎年恒例(?)の独断と偏見に満ちたシーズン総括の時期がやってまいりました。
少しばかり、お付き合いくださいませ。

投手陣

先発陣では今永井納規定投球回到達。また、今永に加え新戦力の濵口ウィーランドが二桁勝利を達成しました。いずれも前評判はさほど高くありませんでしたが、シーズンに入ればそんな話はどこへやら、安定したピッチングを披露してくれました。濵口は新人王こそ逃しましたが、要所での好投、久々の新人左腕二桁勝利、日本シリーズでの好投は新人王に値する活躍でした。ウィーランドは10勝2敗という安定感もさることながら、とりわけ広島戦での打撃好調っぷりが話題になりました。来年も楽しみです。
開幕投手石田は故障離脱もあり6勝6敗に終わりましたが、後半戦は安定感のあるピッチングができていたと思います。この4人に続く投手が誰になるのかが来季の注目点になりそうです。
中継ぎ陣は前年大車輪の活躍をした須田が不振に陥り、田中三上も安定感を欠く厳しい状況でした。そんな中加入したパットンが前評判に違わぬ活躍。抑えに転換されたときはやや安定感を欠きましたが、中継ぎに戻って以降は徐々に安定したピッチングを続けていきました。途中加入のエスコバーもいい働きを見せてくれました。セリーグには珍しいタイプだけに、もうしばらく活躍が見込めそうです。また、砂田も自己最多の62試合に登板し、主に左打者が出てくる場面で起用されました。
抑えでは、一時中継ぎに降格したものの山崎康が大活躍。配置転換があった関係で3年連続30セーブこそ逃しましたが、課題の夏場も崩れることなく乗り切り、大きな成長を見せてくれました。ポストシーズンでも日本シリーズの6戦目を除き無失点で封じるなど、大舞台でも安定していました。
山﨑康、パットン、砂田、三上、田中の5名が60試合以上登板しており、今季は前年60試合以上登板した投手が軒並み調子を崩していました。来季は登板過多の影響が残らないかが不安なところです。

野手陣

捕手

前年同様戸柱が中心に起用されました。戸柱は打撃力が上昇し、序盤は得点圏での勝負強さが光りました。嶺井はオープン戦では守備面でのミスもあり、当初は起用が限定的でしたが、次第に守備面でも相手のバントを封じるなど成長を見せました。また戸柱とは違う配球で好投を呼ぶ場面も見られ、スタメン起用が増えました。高城は濵口の登板時に出番が限られ、出場数は減りましたが、度々三塁打をマークし、日本シリーズではホームランを含め猛打賞の活躍で濵口を盛り立てました。

内野手

ロペスは文句なしの活躍でした。打撃のみならず守備でも好プレーを見せ、また選手にも声をかける場面があり、チームリーダーとしての活躍も見られました。宮﨑は三塁のレギュラーに定着し、キャリアハイを更新し首位打者に輝く活躍。故障がちなのが不安ですが、離脱さえなければかなりの成績を残してくれるでしょう。遊撃としてフルイニング出場した倉本は良くも悪くも論議の的となりました。タイムリーやサヨナラ打を度々マークしたものの、極度の打撃不振と守備面で精彩を欠いたことがファンの心証を悪くしている印象です。大和の加入を刺激に、汚名返上してほしいものです。流動的だった二塁は最終的に柴田がメインで起用されるようになりました。守備はもちろんのこと、打撃面でも成長を見せてくれました。さらにレベルアップし、レギュラーの座を勝ち取って欲しいものです。

外野手

筒香、梶谷、桑原の3人で固定され、それぞれ遜色ない活躍だったので何も言うことはありません。強いて言うならば、桑原の盗塁の少なさでしょうか。走力はあるものの、盗塁死になる場面が多かったので、技術面でのレベルアップを期待したい所です。
乙坂、関根は準レギュラー候補でありながら思った活躍ができませんでした。即戦力の外野手を獲得しており、それを刺激に頑張ってほしいものです。

1年ごとに成長を見せておりますが、他球団もそれ以上に補強をしてきているので、このままの順位で来年も行けるとは思いません。
だからこそ、大舞台で味わった経験、悔しさをバネに頑張ってほしいものです。
「どう終わるかが重要だ」というのはラミレス監督が繰り返し述べていたことですが、正にその通りで、どうシーズンを終えるかが重要になってきます。
来年はどのようにシーズンを終えるのかは、選手の活躍にかかっています。