日進月餅

暇に任せて、一日中画面に向かって、思い浮かぶ瑣末なことをつらつらと書き連ねていると、妙にばかばかしくなってくるものだ。

上茶谷大河ドラマ「い打点」

未央「全然違うじゃん!」
武内P「……」
未央「言ったよね!?『ビッグ4は盤石!伊藤光を正捕手固定でセンターラインは安定!上茶谷の獲得で先発も万全!』って!この結果は何?」
武内P「筒香以外のビッグ4の調子が安定せず、ヘルニア持ちの伊藤光はフル出場不可、東と濵口の故障離脱…当然の結果です…」
未央「もういいよ!私ベイスターズファン辞める!」

……というやりとりがファンの間であったかどうかは定かではありませんが、横浜は4月に10連敗を喫し、5月に入ってもイマイチ波に乗れず最下位に苦しんでおります。
チーム状態が悪いと現地も遠のきがちになりますが、(友人から誘われたこともあり)観戦を決意しました。

今日の対戦相手はヤクルト。このカードから坂口とバレンティンが復帰しており、破壊力に定評のある打線が一層厚みを増しました。
先発はベテランの石川。横浜を得意にしており、苦戦が予想されました。
対する横浜の先発はルーキーの上茶谷。まだ勝利がなく、また打線の援護にも恵まれず苦しい投球が続いていました。

試合はまず横浜が先制します。神里がヒットで出塁、続く宮﨑もヒットで繋ぎ、ソトの犠飛で1点を挙げました。
上茶谷の立ち上がりは四球とエラーでピンチを背負うも無失点。3回にはソトが2ランHRを放ち点差を広げます。
相手は「火ヤク庫」と称されるほどの破壊力に定評のあるチーム故、3点リードとて安心はできません。
その予感は的中し、4回に上茶谷がバレンティンに初安打を許すと続く雄平に四球を与えてまたもピンチに。迎える村上に3ランを被弾し試合を振り出しに戻されます。
いつもならここで流れを手渡してしまう所でしたが、今日は違いました。
5回の攻撃で上茶谷が自らヒットを放ち出塁。神里もヒットで続き、宮﨑がタイムリーを放ち勝ち越し。続くソトの内野ゴロの間に三走が生還し、筒香もタイムリーで続き3点を加えました。
上茶谷は勝ち投手の権利を得て6回途中で降板。代わった砂田が抑えてピンチを脱しましたが、やはり安心はできません。
しかし、7回には神里のヒットと盗塁でチャンスメイクすると宮﨑のタイムリーで追加点、その後満塁のチャンスを迎え大和と伊藤光に連続タイムリーが飛び出し一挙5点を奪います。
これで優位に立ったと思われたものの、7回裏に登板したエスコバーが乱調。いきなり死球を与えると坂口にヒットを許し、続く青木にもタイムリーを打たれ失点します。山田を併殺に打ち取り2アウトを取ったもののバレンティンに2ランを被弾。雄平は抑え3アウトを取りましたがこの回3失点。嫌な予感が頭をよぎります。
しかし、石田、三嶋が無失点でヤクルトの追撃を振り切り、終わってみれば11-6で打撃戦を制しました。
上茶谷は嬉しい嬉しいプロ初勝利。これまでの鬱憤を晴らすかのような大量援護でした。

波に乗りきれない苦しい戦いが続いていますが、この勝利を足がかりに逆襲してほしいものです。

蛇足ながら、自身の神宮観戦試合における連勝は昨年で止まってしまいましたが、「外野席での観戦」に限って言えば連勝は続いております。
流石に止まるだろうと思っていたら続いたのは僥倖です。

おまけで、自分が神宮球場で勝利を挙げた横浜の投手は以下の通りです。
2016年:熊原
2017年:クライン
2018年:パットン
2019年:上茶谷

このうち、熊原、クライン、上茶谷はいずれも初勝利なのです。
期せずして、初勝利見届け人と相成った訳ですが、これからも勝ち試合を見届けられたら嬉しいものです。

ここからの巻き返しに期待したいところです。ドラマの始まりです。

スコア
De 102 030 500
ヤ  000 300 300

投手
De ○上茶谷-砂田-エスコバー-石田-三嶋
ヤ  ●石川-五十嵐-大下-中尾-風張

本塁打
De ソト12号2ラン
ヤ 村上11号3ラン、バレンティン9号2ラン