日進月餅

暇に任せて、一日中画面に向かって、思い浮かぶ瑣末なことをつらつらと書き連ねていると、妙にばかばかしくなってくるものだ。

夢と幻の野球チーム

今シーズンのペナントレース・レギュラーシーズンが終了しました。
我らがベイスターズは惜しくも4位に終わり、3年連続のCS参加を逃し、ラミレス政権下では初のBクラスとなりました。
3年ぶりに何もないポストシーズンを送ることになりますが、3年と聞くと長いと感じます。
詳細は後述しますが、ボロボロの状態にありながらギリギリまで3位を狙える位置にいられたというのは僥倖ですが、同時に戦力の薄さを痛感しました。
それでは、今期のベイスターズを例によって振り返っていきたいと思います。

投手陣

ルーキーのが11勝を挙げる大活躍。シーズンを通して安定した投球で、新人王に最も近いと思われます。
しかし、それ以外の先発投手陣がパッとせず、特に前年10勝以上を挙げた今永濵口ウィーランドが故障や不振でいずれも4勝に終わり、今永に至っては最多敗戦を喫するなど苦しみました。
開幕投手を任された石田も打ち込まれる試合が相次ぎ、先発投手陣はこれまでにないほどの不振に見舞われました。
光明といえば、2年目の京山が6勝を挙げ、飛躍の足がかりを掴んだこと、シーズン終盤にローテーションに定着し5勝を挙げた平良の成長でしょうか。この辺りの成長と既存の先発の復活が来期勝ち上がるためには欠かせません。
そんな先発投手陣の不振の影響を受け、救援陣はシーズン序盤からフル回転を強いられました。砂田は70試合、三上は65試合と使い減りが心配されます。
そんな中、ロングリリーフで安定した投球を続け結果を残し、シーズン中盤以降勝ちパターンに定着した三嶋の存在は大きいものになりました。どんな場面でも登板しピンチをしのいでいく活躍はかつての須田を彷彿とさせるようです。
来日2年目のパットンは特に大崩れすることもなく、シーズンを通して安心できる投球でした。去就が注目されますが、個人的には救援陣の柱であると思っているので是非残って欲しいと思います。
抑えの山﨑は夏場に調子を崩す場面がありましたが、結果的に1年間抑えのポジションを守り切り、37Sを挙げて初のセーブ王に輝きました。

野手陣

捕手

昨年、得点圏の鬼と言ってもいいほどにチャンスで打ちまくった戸柱は打撃、守備とも不振に陥り、シーズン後半戦は殆ど二軍暮らしとなりました。優先的に起用された嶺井も打撃面ではあまり結果を残せず、得点力不足の一因にもなりました。トレードで途中加入した伊藤は流石の内容でした。守備が安定しているのでもっと使ってもいいと思いました。来期のキャンプで救援陣とのコンビネーションを磨ければレギュラーは盤石でしょう。

内野手

ロペス宮﨑はもう説明不要です。非の打ち所がないので何も言うことはありません。新加入の大和は前評判に違わぬ名手ぶりを見せてくれました。シーズン当初は人工芝のグラウンドに苦慮する場面もありましたが、そのような場面も徐々になくなり、抜群の守備力で幾度となくアウトを奪ってくれました。こういう選手がいてくれると本当に助かります。ソトは想像以上の大活躍でした。もうバックアップ要員などとは言えません。そんなことは失礼に当たります。毎日のようにマルチホームランを放ち、ホームラン王まで取ってくるとは嬉しい誤算です。来期は研究されるでしょうから、そこで打てるかどうかで真価が問われます。

外野手

筒香は離脱なくシーズンを送り、打率2割9分、ホームラン38本は申し分ない成績ですが、得点圏打率が低いのがポイントゲッターとしては物足りないといえるでしょう。個人的なことを述べると、現地観戦で勝った試合は全て筒香のホームランが決勝点になっているのでそこまでの悪印象はないのですが…。
桑原は打撃不振に陥り出場機会が減りましたが、守備の安定感は変わらなかったので多少打撃が悪くとも使って欲しいと思います。梶谷は相次ぐ故障で出場数が減り、ホームランが6年ぶりに10本を下回りました。この成績で終わる選手じゃないので、来期の巻き返しに期待します。ルーキーの神里は桑原の不振、梶谷の故障で開いた穴を埋める活躍をしましたが、こちらも故障で離脱する結果になってしまったのは残念です。

今季は故障者が多発したり、先発投手陣を中心に不振に陥った選手が多かったりと災難続きのシーズンでした。筒香、ロペス、宮﨑、ソトの主軸は活躍していたにも関わらず4位に沈んだというのは、それ以外を固める選手の力不足や選手層の薄さに他ならないと思います。レギュラーだけ、主軸だけでは勝ち上がれません。チーム全体の戦力の底上げが必要であると感じさせられるシーズンとなりました。
来年の今頃はポストシーズンで盛り上がれることを願うばかりです。