日進月餅

暇に任せて、一日中画面に向かって、思い浮かぶ瑣末なことをつらつらと書き連ねていると、妙にばかばかしくなってくるものだ。

むかし思えば とま屋の煙 ちらりほらりと立てりしところ

昨日日本シリーズが終わり、4勝2敗で日本ハムが栄冠を手にしました。おめでとうございます。
広島も2連勝といいスタートを切りましたが、惜しくも敗れました。両チームの健闘をたたえると共に、来年はベイスターズがこの舞台に立つことを期待したいです。
あと、シャウエッセン買いました。

さて、書くぞ書くぞと言いながら放置プレイが続いていましたが、2016年シーズンのベイスターズを振り返ってみたいと思います。

投手陣

昨年は規定投球回到達者が1人もいない寂しい結果に終わりましたが、今年は井納石田規定投球回超えを果たしました。
先発ではその石田の安定感が光ると感じました。特に5月は26イニング連続無失点で月間MVPを獲得するなどかなりの成長を果たしました。リリーフ陣に勝ちを消されるケースが多く、惜しくも10勝はなりませんでしたが、来年に期待を持たせてくれるでしょう。
そのほかの先発ですと故障離脱が多かったものの、11勝を挙げ、5完投しそのうち3試合は完封というエースらしい投球内容を見せた山口、その山口の代役を務め、成績こそイマイチですが要所でいい投球をした井納、序盤は無援護に泣きましたが8勝9敗とまずまずの成績を残したルーキーの今永、この辺りが目立って活躍したところでしょうか。山口の去就が気になるところですが、山口、井納、石田、今永の4人が先発の軸となるのは言うまでもないでしょう。
中継ぎ陣では須田が素晴らしい成績を残しました。チームトップの62試合に投げ、同点・僅差ビハインド・リード時、どの場面でもどんなピンチでも登板し、チームを救ってきました。終盤は故障で離脱しましたが、CSファイナルステージで復帰し、故障を感じさせないピッチングを見せてくれました。去年序盤は良かったものの息切れした田中も今シーズンはフルで一軍で活躍することができました。こちらも幾度となくピンチを救ってきました。昨年故障に泣いた三上は8回を任されるセットアッパーとして成績を残しました。夏場に打ち込まれることもありましたが、安定感のあるピッチングで反撃の芽を潰してきました。
今シーズンも抑えを任された山﨑康は不安定なピッチングが続きながらも2年連続30セーブの快挙。しかし夏場は大不振に陥り、抑えの座を三上や田中に譲る場面もありました。来季に向けては1年間安定して活躍できるだけのスタミナをつけることが大きな課題と言えそうです。

野手陣

捕手

昨季は固定できなかった捕手はルーキーの戸柱が積極的に起用され、正捕手の地位を確立しました。安定したキャッチングとコリジョンルールへの対応の早さなど、ディフェンス面でかなり貢献しました。今年の投手陣活躍の功労者でもあることは言うまでもないでしょう。
山口登板時に起用された高城もディフェンス面では戸柱と遜色ないほどの力を持っているのですが、相変わらずの打撃難が課題でしょうか。戸柱、高城の2人体制の煽りを受けてシーズン中はあまり出番に恵まれなかった嶺井はこの2人にはない意外性のある打撃が持ち味。CSファイナルステージ進出を決定づけるタイムリーを放ったのは記憶に新しい所ですが、守備がよくなれば戸柱を脅かす存在になれそうです。

内野手

スランプに陥った時期があったものの、ロペス本塁打と打点が来日後最高記録を残しました。そのロペスが来季も見られるのは朗報です。倉本は当初は併用されていたものの、打撃が徐々に上向き、見事遊撃のレギュラーを勝ち取りました。守備面ではやや守備範囲が狭いものの、守備率、失策数は改善の兆しが見えています。来季もさらなる成長を期待したいところです。そのほかで言えば宮崎がようやく開花。ロペス離脱中はそのポジションを埋める活躍をし、ロペス復帰後も二塁や三塁でスタメン出場し、キャリアハイの成績を残しました。筒香の後ろに置ける打者は頼もしいものですが、故障がちなのが気がかりです。エリアンは得点圏の強さと二塁守備で存在感を見せています。日本でのキャンプを経てどうなるか気になるところです。

外野手

筒香 is God.
もう良すぎて評しようがありません。すごすぎて「怪我をしないでほしい」以外のコメントできません。
怪我で出遅れた梶谷は復帰直後めざましい活躍を見せるも交流戦中は深刻なスランプに見舞われました。しかしそれでも終わってみれば本塁打は自己最多を更新しました。CSではチーム初打点を記録し、その後は死球による骨折という状態の中本塁打を放ったり、ファインプレーを見せたりとガッツ溢れる姿を見せてくれました。
筒香、梶谷に次ぐ外野陣は誰になるのか気になっていましたが、桑原がその座を手にしました。「1番・センター」のポジションを不動のものとし、キャリアハイの成績を挙げました。二桁本塁打を記録したことでよりマークが厳しくなることが予想されます。来季以降の成績が本人の実力と言えるでしょう。


さて、例によって長々と振り返ってまいりました。
去年6位ということを考えれば、今年の結果は超がつくほどの快挙であると言えます。ただ、これでまたBクラスに戻っては意味がありません。
それは選手が一番感じていることだと思います。CSという舞台を経験して味わった栄光と悔しさを糧に、来季も頑張って欲しいところです。
来年の今頃、笑って過ごせることを祈るばかりです。
横浜市歌の歌詞にあるように、「とま屋の煙 ちらりほらりと立てりしところ」から「飾る宝も入り来る港」になる日を信じて…